高長恭 {歴史・人物・中国}

(こう ちょうきょう、? - 573年)中国の北斉の皇族。蘭陵王(らんりょうおう)。

高澄の四男。559年3月、蘭陵王に封ぜられた。并州刺史に累進した。

突厥が晋陽に侵入したとき、力戦して迎撃した。

564年11月、段韶・斛律光とともに洛陽の救援に向かい、長恭は中軍を率い、芒山で戦って北周の軍を破った。

長恭は500騎を率いて北周軍に対して再突入し、城にたどりついたが、包囲が厳しかったため、城の守備兵たちには高長恭の率いる部隊が味方かどうか分からなかった。

高長恭が兜を脱いで素顔をさらしたところ(当時、将兵は戦闘時に兜とともに鉄の仮面をつけ、頭と顔を防御していた)、味方であること知った守備兵たちは弩を下ろして開門し、このことにより北周に勝利したという。

北斉の兵士たちは「蘭陵王入陣曲」という歌謡を作り、彼の勇猛を称えた。

この逸話が変化し、唐代には「その美貌が兵卒たちの士気を下げることを恐れ、常に仮面をつけて戦っていた」という、現在知られている逸話が誕生した。
update:2010年01月30日